映画「ソウルフル•ワールド」感想
作品情報などの記載はありません
ネタバレあります ご注意ください
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先日ディズニープラスに加入したので視聴してみました
ディズニー&ピクサー作品はほとんど見たと思ってましたがこれは見ていなかったので
調べると2020年の作品とのこと
最近のものだったことに驚きました
サムネから漂う2000年初期感に騙されましたね
しかし見てみればそのCGの出来に納得
ちなみにピクサーって大きな括りは今やディズニーですけど
ディズニー作品、ピクサー作品と意識して見るとかなり違いや特性があると思ってます
特に2006年に完全子会社にピクサーがなる前は顕著だと思いますので、その辺も今後別の作品でも感想で触れていけたらなと思ってます
では早速感想箇条書き
黒人主人公
多様性がなにかと話題な昨今ですが、
自分はディズニー作品の「プリンセスと魔法のキス」で初めて黒人主人公のアニメ映画に触れました
まぁだからなんだと言う話をするつもりはないです
なので今回の作品が黒人の主人公だから〜
とか 白人じゃないから〜
とかの様な感想は書かないですし
今回の感想のいいなと思ったところ、よくわからんと思ったところの理由がそこにないと言うことだけは伝えておきます
ソウルの世界設定
ディズニーとピクサーどちらにも言えるんですが作品の世界設定を説明するのが本当にうまいです
これの早さと上手さで見てる方が作品に入っていけるか否かがだいぶ変わると思います
ディズニー&ピクサーで話に置いていかれるという事は今まで自分はないですし、これが世界中でディズニー映画が愛される理由のひとつなんじゃないでしょうか
世界中で文化や思想が違うのに作品の世界観がわかるのはすごい事だと思います
憶測ですが、他よりかなり細かく時間数におけるストーリー展開の分割が厳しく決まってそうに感じます
CGについて
ピクサー作品はCGである事に意味が見出せていて素晴らしいなと毎回思いますね
ディズニー作品だとたまにこれ昔の手描き絵のやつで観たいな〜と思ってしまう事があります
手描き絵風CGでもいいのに
質感なんぞいらぬって時がある
私的には今作品は天界へ向かうシーンやソウルの世界で管理してる者たちの表現が良いなと思いました
あれ昔の手描き絵だったら雰囲気だいぶ変わりますし、おそらくあんな表現にはならなかったんじゃないですかね
最後の方で主人公が1人ゾーンに入って弾き語りしますけどあれは手描き絵でもだいぶ映えたとは思いますが
22番
22番がいなくて主人公のジョー•ガードナーだけだったら多分ここまで良かった!と思わせる作品になってなかったと思います
ジョー•ガードナーが死んでしまった自分に納得して天界へ戻るだったら多分つまらないでしょうし今書いててもそれはないなと思います
それと22番を主人公にしなかったのも素晴らしいと思います
もちろん22番が準主人公なんでけど、それをトップにしなかったのはすごい
なぜなら22番こそが今回のテーマ
ソウルの世界で最後のきらめきが見つからず地球に生まれようとしなかった22番
そんな22番がジョー•ガードナーの体に入り地球で生きるきらめきを見つけたシーンは圧巻
そしてさらにその後ジョー•ガードナーは自分達に付いたきらめきはそれをする為に生きる意味じゃないと知らされるわけです
人間っておかしいですねと笑うソウルの世界の管理人が言った時は心がぞわぞわしました
きらめきとは?生きるとは?自分らしく生きていくとは?
その答えと問いの順番が見事
ちなみに22番がきらめきが見つからず何千年と経ったと言った時はソウルの世界に時の概念があるんだとちょっと笑ってしまった
ジョー•ガードナーの生き返りについて
前で書いた様に22番を主人公にしなかったからジョー•ガードナーは最後生き返る事を選択する終わりにしたんだと私は推測してます
オールハッピーエンドなのでここが賛否わかれるところのひとつかもしれない
大人が見てるとジョー•ガードナーが天界へ行く選択の方がきれいに見えるのでは?
生き返る選択は生死の不条理よりも人生を生きるきらめきのテーマ性から来る選択とも言えそう
夢を追いかけるとは
個人的には今作品でジョー•ガードナーが人生をかけて追いかけていた夢の着地点にピクサーのらしさが詰まっていた様に思う
きらめきとは人生そのものなんだと語りかけてくる様はそれを理解してる人にとっては説教くさく感じてしまうかもしれない
しかしジョー•ガードナーの様に夢を追いかけて夢中な人やこれから夢を見つけ追いかける人にとっては人生を振り返るもしくはこの先夢を見つけても大事なものを忘れない為の気づきにもなる作品だと思う
また、人生の全てをかけて夢を追いかけてその先で諦めてもそれは何も大した事なんかじゃなく
本当に大事な事は今この瞬間、数多の銀河の中この地球に生まれ、生きている事なんだと言われている様に感じれて心にきました
当たり前すぎて忘れてしまっている大事な事を気づかせてくれる普遍的テーマをわかりやすく伝えてくれます
まとめ
歳が経てば経つほど心にくる作品
反面、死を身近に感じてなければ無い程記憶に残りづらい作品とも言えそうです
また死生観が多様な理由ではっきりしている人はこの作品のテーマが伝わりづらい部分や賛否が多いかもしれないです
それでもやはり子どもも見やすいわかりやすい作品になっています
死んでから気づくお決まりのパターンでも安定安心のディズニー&ピクサー作品のひとつとして楽しめる作品でした
ディズニープラスにて視聴
視聴回数 1